年下男はカワイイ狼
2013/04/17
◆電子書籍『年下男はカワイイ狼』(ハニータイム文庫)◆
数年ぶりに会った弟の同級生・達也は、昔とは別人のようなイケメンに変身していた。克美は達也とつきあいはじめるが、うぶな達也はなかなか先に進んでくれない。克美のリードでようやくHにこぎつけたところ、こんどはしだいに――。
◆抜粋◆
当日、待ち合わせた居酒屋へ行った克美は、雅俊の隣にいる男性を見てとまどった。
目鼻立ちのすっきりした顔に、流行のヘアスタイル。ラフな服装をスマートに着こなした、見知らぬイケメンだ。
「姉貴、こっちこっち!」
「克美さん、お久しぶりです」
ぺこりと頭を下げたその笑顔を見て、ようやく達也だとわかる。当時は五分刈りでにきびの目立つ童顔だったのに、ずいぶん大人びて、まるで別人のようだ。
「達也くん? すっかり見違えちゃって、一瞬わからなかったわ」
「だろー? 俺も最初、声かけられてきょろきょろしちゃったもん」
「そんな、大げさですよ」
達也が照れたように言ったが、しぐさも口調も落ち着いて様になっている。
――やだ、ちょっとどきどきしちゃう。
◆Hシーン抜粋◆
しだいにキスが激しさをまし、噛みつくように何度も求めてくる。ワンピースの裾をたくしあげられ、性急に太腿を撫でまわされた。そのままストッキングに指をかけ、下着ごと力任せにひきずりおろそうとする。
達也の動きはぎこちなく、乱暴なほどだったが、克美はされるままになった。この不器用さがたまらない。達也が本当に経験不足で、いままでずっと我慢していたのだとわかって、いとしくなる。
――達也くん、かわいい。それにすごく、ワイルドで興奮する。
ストッキングの扱いがわからないらしく、ひどくもどかしいやり方で脱がされた。ひっぱられ、こすられ、巻きとられるたび、薄い布地で刺激されて、くすぐったいような気持ちよさが肌を這いまわる。ようやく全部脱げると、すっかりあらわになった下半身が急に涼しくなり、ぞくっとしたとたんに股間が熱くなった。
「待って。先に、ワンピースを脱がせて」
達也がそのまま下腹部に手を伸ばそうとしたので、克美は慌てて押しとどめた。じらすつもりではなかったのだが、達也の目が一瞬うらめしそうに光るのを見て、意地悪な喜びを覚えてしまう。
克美はわざとゆっくりうつぶせになり、誘うように後ろへ向かって言った。
「ファスナー、下ろしてくれる?」
達也は素直に言われたとおりにした。すぐ近くに荒い息遣いが聞こえ、恐る恐るといった手つきでファスナーが開けられる。いちばん上のホックがとまったままなので、まだワンピースは脱げない。しばらくとまどう気配があって、やがてホックもはずされる。
そろそろと、肩からワンピースをずりおろされた。達也が緊張しているのが、見なくてもわかる。それを意識すると、なぜか克美までどきどきしてきた。
袖から両手を抜きとられ、体を持ちあげられながら、少しずつ下へとずらされていく。触れてくる達也の手から、気遣いと焦りの間で葛藤する気持ちが、ありありと伝わってくる。
ワンピースを脱がしおえると、つぎはスリップだ。達也は肩ひもをずらし、下へ引きおろしはじめたが、途中で思いなおし、裾をたくしあげて上から抜きとった。
とくに愛撫されているわけでもないのに、服を脱がされるこの過程だけで、克美の体はほてり、気分も高ぶってくる。
◆Hシーン抜粋◆
「もう駄目、動くよっ」
切羽詰まった声と同時に、激しく前後に揺さぶられ、克美は必死でしがみついた。
奥まで突きあげられて、息もできない。
気持ちいいのかどうかもわからなかったが、一つになれた充足感と、愛され求められている幸福感が、克美を高みへと追いあげる。
達也の汗を感じた。荒い呼吸と、熱と、乱れた鼓動を感じた。声にならない、達也の歓喜を感じた。
自分の快感よりも、達也の快感がうれしい。
達也に快感を与えているのが自分だと思うと、とろけるような恍惚感が湧きあがる。
「あ……」
達也の甘い吐息とともに、唐突に嵐がおさまった。
「ごめん……いっちゃった」
達也が困惑した顔で謝ってくる。
克美はまだ達していない。すっかり高ぶった体は、解放を求めてうずいている。
「いいのよ……こんどは、私をいかせて」
耳元でささやくと、達也はとろんとした目つきで見つめてきた。
「……どうやって?」
「触って」
達也の手を取って、そっと自分の股間へ導く。
入口に指をあてがい、そっと撫でるようにしてみせると、達也はすぐに理解して自分で動かしはじめた。
縁をなぞられ、探るように指を押しこまれる。挿入したあとなので、抵抗はほとんどない。太い関節で内壁をこすられると、かゆいような心地よさがこみあげてきて、無意識に体がくねってしまう。
軽く抜き挿しされると、濡れた音が小さく響いた。
「克美さんの中……すごく熱い」
達也がうわずった声で言う。
「指に絡みついて、ぎゅうぎゅう締めつけてくる」
指を入れられるのは、性器とはまた違った気持ちよさがある。触れられた部分部分の感覚がはっきりしていて、快感がダイレクトに伝わってくる。
「んっ」
敏感な部分を押されたとたん、強い快感に体が跳ねた。
当日、待ち合わせた居酒屋へ行った克美は、雅俊の隣にいる男性を見てとまどった。
目鼻立ちのすっきりした顔に、流行のヘアスタイル。ラフな服装をスマートに着こなした、見知らぬイケメンだ。
「姉貴、こっちこっち!」
「克美さん、お久しぶりです」
ぺこりと頭を下げたその笑顔を見て、ようやく達也だとわかる。当時は五分刈りでにきびの目立つ童顔だったのに、ずいぶん大人びて、まるで別人のようだ。
「達也くん? すっかり見違えちゃって、一瞬わからなかったわ」
「だろー? 俺も最初、声かけられてきょろきょろしちゃったもん」
「そんな、大げさですよ」
達也が照れたように言ったが、しぐさも口調も落ち着いて様になっている。
――やだ、ちょっとどきどきしちゃう。
◆Hシーン抜粋◆
しだいにキスが激しさをまし、噛みつくように何度も求めてくる。ワンピースの裾をたくしあげられ、性急に太腿を撫でまわされた。そのままストッキングに指をかけ、下着ごと力任せにひきずりおろそうとする。
達也の動きはぎこちなく、乱暴なほどだったが、克美はされるままになった。この不器用さがたまらない。達也が本当に経験不足で、いままでずっと我慢していたのだとわかって、いとしくなる。
――達也くん、かわいい。それにすごく、ワイルドで興奮する。
ストッキングの扱いがわからないらしく、ひどくもどかしいやり方で脱がされた。ひっぱられ、こすられ、巻きとられるたび、薄い布地で刺激されて、くすぐったいような気持ちよさが肌を這いまわる。ようやく全部脱げると、すっかりあらわになった下半身が急に涼しくなり、ぞくっとしたとたんに股間が熱くなった。
「待って。先に、ワンピースを脱がせて」
達也がそのまま下腹部に手を伸ばそうとしたので、克美は慌てて押しとどめた。じらすつもりではなかったのだが、達也の目が一瞬うらめしそうに光るのを見て、意地悪な喜びを覚えてしまう。
克美はわざとゆっくりうつぶせになり、誘うように後ろへ向かって言った。
「ファスナー、下ろしてくれる?」
達也は素直に言われたとおりにした。すぐ近くに荒い息遣いが聞こえ、恐る恐るといった手つきでファスナーが開けられる。いちばん上のホックがとまったままなので、まだワンピースは脱げない。しばらくとまどう気配があって、やがてホックもはずされる。
そろそろと、肩からワンピースをずりおろされた。達也が緊張しているのが、見なくてもわかる。それを意識すると、なぜか克美までどきどきしてきた。
袖から両手を抜きとられ、体を持ちあげられながら、少しずつ下へとずらされていく。触れてくる達也の手から、気遣いと焦りの間で葛藤する気持ちが、ありありと伝わってくる。
ワンピースを脱がしおえると、つぎはスリップだ。達也は肩ひもをずらし、下へ引きおろしはじめたが、途中で思いなおし、裾をたくしあげて上から抜きとった。
とくに愛撫されているわけでもないのに、服を脱がされるこの過程だけで、克美の体はほてり、気分も高ぶってくる。
◆Hシーン抜粋◆
「もう駄目、動くよっ」
切羽詰まった声と同時に、激しく前後に揺さぶられ、克美は必死でしがみついた。
奥まで突きあげられて、息もできない。
気持ちいいのかどうかもわからなかったが、一つになれた充足感と、愛され求められている幸福感が、克美を高みへと追いあげる。
達也の汗を感じた。荒い呼吸と、熱と、乱れた鼓動を感じた。声にならない、達也の歓喜を感じた。
自分の快感よりも、達也の快感がうれしい。
達也に快感を与えているのが自分だと思うと、とろけるような恍惚感が湧きあがる。
「あ……」
達也の甘い吐息とともに、唐突に嵐がおさまった。
「ごめん……いっちゃった」
達也が困惑した顔で謝ってくる。
克美はまだ達していない。すっかり高ぶった体は、解放を求めてうずいている。
「いいのよ……こんどは、私をいかせて」
耳元でささやくと、達也はとろんとした目つきで見つめてきた。
「……どうやって?」
「触って」
達也の手を取って、そっと自分の股間へ導く。
入口に指をあてがい、そっと撫でるようにしてみせると、達也はすぐに理解して自分で動かしはじめた。
縁をなぞられ、探るように指を押しこまれる。挿入したあとなので、抵抗はほとんどない。太い関節で内壁をこすられると、かゆいような心地よさがこみあげてきて、無意識に体がくねってしまう。
軽く抜き挿しされると、濡れた音が小さく響いた。
「克美さんの中……すごく熱い」
達也がうわずった声で言う。
「指に絡みついて、ぎゅうぎゅう締めつけてくる」
指を入れられるのは、性器とはまた違った気持ちよさがある。触れられた部分部分の感覚がはっきりしていて、快感がダイレクトに伝わってくる。
「んっ」
敏感な部分を押されたとたん、強い快感に体が跳ねた。
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