イケメン家来とわがまま姫!?
2013/10/03
◆抜粋◆
荒井りつ子と高村豊が出会ったのは、りつ子の従姉が企画した合コンの席だった。女子の人数が足らないからと頼まれ、りつ子は付きあいで参加していた。
相手方は、近所にある私立大学の男子学生たち。現れた面々は、いずれも外見的には粒ぞろいだったが、遊びなれた軽薄そうな雰囲気がりつ子にはなじめなかった。
案の定、彼らは場慣れしていないりつ子に何かとかまいたがり、1時間もしないうちに、りつ子は我慢できなくなってトイレに逃げこんだ。
「ったく、なんなのアレ? 顔はよくても、中身はまるでバカばっかじゃない」
それでも従姉の顔を立てようと、気をとりなおして外へ出る。
と、その〈バカ〉のひとり、豊が、待ちぶせするように立っていたのだ。
「りっちゃん、美津子さんの従妹なんだって? 短大生なんて嘘だろ? どう見たって高校生か中学生――」
「すみませんが、通していただけませんか」
「あっ、冷たいなぁ。でも俺、つれなくされるのって、けっこう好きかもォ」
豊はかなり酔っているらしく、ろれつの回らない口調で言いながら、なれなれしく肩に手を回してくる。
りつ子はその手を振りほどき、急いで彼の脇をすりぬけようとした。
「トイレはあっちです。あたし、席に戻りますから!」
「う~ん、その怒った顔、そそるねェ~」
あと1歩で逃れられると思った瞬間、伸びてきた手に肘をつかまれ、りつ子はバランスを崩した。泥酔した豊も足をもつれさせ、ふたり重なるようにその場に倒れこむ。
「……いっ……たあ……っ!」
足首に鋭い痛みが走り、りつ子は思わず声を上げた。
「えっ、嘘! ごめん! 大丈夫?」
そのとたん、はっと正気に返ったような豊の声。
「つぅ……足首ひねっちゃった……」
「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ! どこ? どんなふうに痛む?」
豊は慌ててりつ子を抱きおこし、足首に触れてきた。
「いたっ! さわんないでよ!」
りつ子は豊の手を払いのけて自力で立とうとし、断念してまたしゃがみこんだ。
「これじゃ歩けない……どうしてくれるのよ、あんたのせいよ!」
さきほどまでの不愉快な気持ちが、怒りにすりかわって一気に爆発する。
◆Hシーン抜粋◆
「手じゃなくてほかのものってことは……足とか?」
言いながら、豊は後ろ手に縛られた格好でにじりよってきた。言葉は冗談めかしているが、声にはもう甘い響きが混じっている。
りつ子が黙って待っていると、豊は上にのしかかるようにして、ブラウスのボタンに歯をあててきた。
唇と歯とで、どうにかボタンをはずそうと奮闘する。
もぞもぞ動きまわるくすぐったい感触。キスとも愛撫とも違う刺激に、りつ子は背すじがぞくっとし、急速に興奮してきてしまった。
歯が何度もボタンを捉えそこね、布をひっぱり、またカチカチとボタンを鳴らす。
じれったさがたまらない。
思うようにいかず、真剣な顔でとりくんでいる豊が色っぽくて、視覚的にもそそられる。
ようやく1つめがはずれた。要領がつかめたのか、2つめ、3つめと進むにつれ、少しずつスピードアップしてくる。
ブラウスの前を全部はだけてしまうと、豊は改めて顔を寄せ、犬のようにぺろっと鎖骨の上を舐めた。
「ブラは、ちょっと難しいな」
上目遣いにりつ子の顔を見てほほえみ、胸もとにキスを降らせながら、ブラジャーと素肌のあいだに舌をさしこんできた。
試すように入れたり出したりしたあと、ブラジャーの縁を歯でくわえ、一気に下へひきおろす。
カップの部分だけが下に寄り、ひきしまった小さめの乳房が顔を出した。
ひどくHな眺めだ。
片方だけあらわになった乳房の上を、豊は念入りに愛撫してきた。
ついばむようなキスを落とし、強く吸い、噛んで跡をつけ、赤くなったところを丁寧に舐める。鼻を押しつけてもみながら匂いを嗅ぎ、舐めて濡れたところに息を吹きかけては、また舐める。
熱い肌と熱い息。体温の上昇につれて立ちのぼってくる、かすかな豊の匂い。
胸を中心に温かい快感が広がり、りつ子は恍惚となった。
乳首を強く噛まれ、びくんとした拍子に、下腹部がじわっと熱くなる。噛まれたところがいつまでもじんじんしびれ、もっと刺激がほしくてたまらなくなる。
「あ……もっと……強く噛んで」
豊の頭を両手でかかえてひきよせると、豊は言われたとおりに乳首を歯で挟み、強弱をつけて巧みにしごきはじめた。
「んっ……いい……そのままもっと……」
1点を刺激されているだけなのに、全身のあちこちがむずがゆくなってくる。肌がざわついて、いてもたってもいられない。
りつ子が無意識に腰を振りはじめると、豊はもう一方の胸には触れないまま、下の方へ顔をずらしていった。
乱れたブラウスの下に頭を潜らせ、脇腹を下から上へと舐めあげてくる。首すじの毛が逆立ち、両足が小さくけいれんした。
「あ!」
脇腹を噛まれ、思わず声が上がる。そのまま咀嚼するようにしごかれ、くすぐったさと痛みの入りまじった快感に身悶える。
荒井りつ子と高村豊が出会ったのは、りつ子の従姉が企画した合コンの席だった。女子の人数が足らないからと頼まれ、りつ子は付きあいで参加していた。
相手方は、近所にある私立大学の男子学生たち。現れた面々は、いずれも外見的には粒ぞろいだったが、遊びなれた軽薄そうな雰囲気がりつ子にはなじめなかった。
案の定、彼らは場慣れしていないりつ子に何かとかまいたがり、1時間もしないうちに、りつ子は我慢できなくなってトイレに逃げこんだ。
「ったく、なんなのアレ? 顔はよくても、中身はまるでバカばっかじゃない」
それでも従姉の顔を立てようと、気をとりなおして外へ出る。
と、その〈バカ〉のひとり、豊が、待ちぶせするように立っていたのだ。
「りっちゃん、美津子さんの従妹なんだって? 短大生なんて嘘だろ? どう見たって高校生か中学生――」
「すみませんが、通していただけませんか」
「あっ、冷たいなぁ。でも俺、つれなくされるのって、けっこう好きかもォ」
豊はかなり酔っているらしく、ろれつの回らない口調で言いながら、なれなれしく肩に手を回してくる。
りつ子はその手を振りほどき、急いで彼の脇をすりぬけようとした。
「トイレはあっちです。あたし、席に戻りますから!」
「う~ん、その怒った顔、そそるねェ~」
あと1歩で逃れられると思った瞬間、伸びてきた手に肘をつかまれ、りつ子はバランスを崩した。泥酔した豊も足をもつれさせ、ふたり重なるようにその場に倒れこむ。
「……いっ……たあ……っ!」
足首に鋭い痛みが走り、りつ子は思わず声を上げた。
「えっ、嘘! ごめん! 大丈夫?」
そのとたん、はっと正気に返ったような豊の声。
「つぅ……足首ひねっちゃった……」
「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ! どこ? どんなふうに痛む?」
豊は慌ててりつ子を抱きおこし、足首に触れてきた。
「いたっ! さわんないでよ!」
りつ子は豊の手を払いのけて自力で立とうとし、断念してまたしゃがみこんだ。
「これじゃ歩けない……どうしてくれるのよ、あんたのせいよ!」
さきほどまでの不愉快な気持ちが、怒りにすりかわって一気に爆発する。
◆Hシーン抜粋◆
「手じゃなくてほかのものってことは……足とか?」
言いながら、豊は後ろ手に縛られた格好でにじりよってきた。言葉は冗談めかしているが、声にはもう甘い響きが混じっている。
りつ子が黙って待っていると、豊は上にのしかかるようにして、ブラウスのボタンに歯をあててきた。
唇と歯とで、どうにかボタンをはずそうと奮闘する。
もぞもぞ動きまわるくすぐったい感触。キスとも愛撫とも違う刺激に、りつ子は背すじがぞくっとし、急速に興奮してきてしまった。
歯が何度もボタンを捉えそこね、布をひっぱり、またカチカチとボタンを鳴らす。
じれったさがたまらない。
思うようにいかず、真剣な顔でとりくんでいる豊が色っぽくて、視覚的にもそそられる。
ようやく1つめがはずれた。要領がつかめたのか、2つめ、3つめと進むにつれ、少しずつスピードアップしてくる。
ブラウスの前を全部はだけてしまうと、豊は改めて顔を寄せ、犬のようにぺろっと鎖骨の上を舐めた。
「ブラは、ちょっと難しいな」
上目遣いにりつ子の顔を見てほほえみ、胸もとにキスを降らせながら、ブラジャーと素肌のあいだに舌をさしこんできた。
試すように入れたり出したりしたあと、ブラジャーの縁を歯でくわえ、一気に下へひきおろす。
カップの部分だけが下に寄り、ひきしまった小さめの乳房が顔を出した。
ひどくHな眺めだ。
片方だけあらわになった乳房の上を、豊は念入りに愛撫してきた。
ついばむようなキスを落とし、強く吸い、噛んで跡をつけ、赤くなったところを丁寧に舐める。鼻を押しつけてもみながら匂いを嗅ぎ、舐めて濡れたところに息を吹きかけては、また舐める。
熱い肌と熱い息。体温の上昇につれて立ちのぼってくる、かすかな豊の匂い。
胸を中心に温かい快感が広がり、りつ子は恍惚となった。
乳首を強く噛まれ、びくんとした拍子に、下腹部がじわっと熱くなる。噛まれたところがいつまでもじんじんしびれ、もっと刺激がほしくてたまらなくなる。
「あ……もっと……強く噛んで」
豊の頭を両手でかかえてひきよせると、豊は言われたとおりに乳首を歯で挟み、強弱をつけて巧みにしごきはじめた。
「んっ……いい……そのままもっと……」
1点を刺激されているだけなのに、全身のあちこちがむずがゆくなってくる。肌がざわついて、いてもたってもいられない。
りつ子が無意識に腰を振りはじめると、豊はもう一方の胸には触れないまま、下の方へ顔をずらしていった。
乱れたブラウスの下に頭を潜らせ、脇腹を下から上へと舐めあげてくる。首すじの毛が逆立ち、両足が小さくけいれんした。
「あ!」
脇腹を噛まれ、思わず声が上がる。そのまま咀嚼するようにしごかれ、くすぐったさと痛みの入りまじった快感に身悶える。
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