ヒミツの転校生
2014/11/23
◆電子書籍『ヒミツの転校生』(メディアチューンズ/月夜見ライブラリー)◆
みんなが憧れるイケメンの転校生・哲雄に、貴子もどきどき。だが哲雄は、幼稚園のころ貴子がいじめていた泣き虫のテツだった!
「責任とって、俺のリハビリにつきあってよ」
いじめのトラウマで女性不信になった哲雄のため、貴子は期間限定の恋人役をすることに。
好きだから、形だけでもつきあえるのはうれしい。でもこれは、彼が立ち直るまでの、ひとときの夢……。
罪の意識と、揺れる恋心。
甘酸っぱくてHなティーンズラブ☆
「久しぶり……俺のこと、覚えてる?」
「――え?」
どこかで会ったことがあるのだろうか。まったく覚えがない。
「俺、むかしこの街に住んでたんだよ。同じ幼稚園に通ってたテツ、覚えてない?」
「――あ……ああああーっ!」
思いだした。小さくて泣き虫のテツ。いじめると泣きながら追いかけてくるのがかわいくて、当時の貴子は、しょっちゅうテツをいじめていた。
そのテツが、こんなに男らしく成長していたなんて。だが言われてみれば、たしかに目もとや鼻すじには、かすかなおもかげが……。
「よかった、思い出してくれて」
哲雄はにっこり笑うと、すぐにまじめな顔になって言った。
「俺さ……あれがトラウマっつーか、あれ以来女性不信になって、女の子とつきあえないんだよね。タカちゃんのせいだよ」
貴子は再会を喜ぶまもなく、一瞬にして奈落の底へ突きおとされた。
――私がいじめたせいで、トラウマ!?
シャワーの音がやみ、ドアが開閉される音がして、やがてベッドの片側がぎしりと沈む。
布団の端が持ちあげられて、哲雄の体が横にすべりこんでくると、貴子の心臓は一気に跳ねあがった。
大好きな哲雄の指が肩に触れ、そっと抱きしめられ、大きな体が上にのしかかってくる。
こわごわという感じで頬にキスをされ、それから静かに唇を重ねられた。
「――いやじゃない?」
「うん……哲雄こそ、平気?」
「うん、気持ちいい」
こんどは少し強く唇を押しつけられ、舌先で唇のあいだを割るように舐められた。それだけでぞくぞくして、首のあたりがかーっと熱くなってくる。
唇を吸われ、舌を入れられて口の中を舐められた。歯や歯茎の裏、上顎をなぞられ、舌を絡められて強く吸われた。
哲雄の口の中に舌を引きこまれると、舌の付け根が痛み、そこから甘いしびれが広がる。
キスのあいだに、哲雄の手も動きはじめ、バスローブの上から肩や胸をまさぐってきた。
布で乳首をこすられたとたん、くすぐったいような快感が走り、貴子は思わずびくんとする。同時に股間が一瞬にして熱くなり、どくどくと激しく脈打ちはじめた。
「んん……」
甘ったるい声が、無意識に鼻から漏れる。
するといきなり胸をつかまれ、絞るように強くもまれた。
痛くはない。気持ちよくて、むしろもっと強くしてほしいくらいだ。哲雄の背中に腕をまわして抱きよせると、願いどおりもっと力をこめられ、恍惚とする心地よさが湧きあがった。
バスローブの前をはだけられ、直接素肌に触れられる。いままでより感覚がはっきりして、ますます感じてしまう。
指先で乳首を転がすように撫でられ、つぎにはそっと挟まれた。押しつぶすようにじわじわと力をこめられ、痛みを覚える寸前ですっと放される。
「こんな感じで……いいのかな?」
不安そうにきかれ、貴子はうっとり答えた。
「大丈夫……気持ちいい……」
テクニックよりなにより、哲雄に触れられていると思うだけでとろけそうだ。
乳首にキスされ、そっと口に含まれると、背すじがぞくっとして、股間から熱い蜜が流れだすのを感じた。
くわえたまま、舌先でつついたり舐めたりされる。軽く歯で噛むまねをされると、息が詰まるような快感が駆けぬけ、全身が燃えるように熱くなりはじめた。
「――え?」
どこかで会ったことがあるのだろうか。まったく覚えがない。
「俺、むかしこの街に住んでたんだよ。同じ幼稚園に通ってたテツ、覚えてない?」
「――あ……ああああーっ!」
思いだした。小さくて泣き虫のテツ。いじめると泣きながら追いかけてくるのがかわいくて、当時の貴子は、しょっちゅうテツをいじめていた。
そのテツが、こんなに男らしく成長していたなんて。だが言われてみれば、たしかに目もとや鼻すじには、かすかなおもかげが……。
「よかった、思い出してくれて」
哲雄はにっこり笑うと、すぐにまじめな顔になって言った。
「俺さ……あれがトラウマっつーか、あれ以来女性不信になって、女の子とつきあえないんだよね。タカちゃんのせいだよ」
貴子は再会を喜ぶまもなく、一瞬にして奈落の底へ突きおとされた。
――私がいじめたせいで、トラウマ!?
シャワーの音がやみ、ドアが開閉される音がして、やがてベッドの片側がぎしりと沈む。
布団の端が持ちあげられて、哲雄の体が横にすべりこんでくると、貴子の心臓は一気に跳ねあがった。
大好きな哲雄の指が肩に触れ、そっと抱きしめられ、大きな体が上にのしかかってくる。
こわごわという感じで頬にキスをされ、それから静かに唇を重ねられた。
「――いやじゃない?」
「うん……哲雄こそ、平気?」
「うん、気持ちいい」
こんどは少し強く唇を押しつけられ、舌先で唇のあいだを割るように舐められた。それだけでぞくぞくして、首のあたりがかーっと熱くなってくる。
唇を吸われ、舌を入れられて口の中を舐められた。歯や歯茎の裏、上顎をなぞられ、舌を絡められて強く吸われた。
哲雄の口の中に舌を引きこまれると、舌の付け根が痛み、そこから甘いしびれが広がる。
キスのあいだに、哲雄の手も動きはじめ、バスローブの上から肩や胸をまさぐってきた。
布で乳首をこすられたとたん、くすぐったいような快感が走り、貴子は思わずびくんとする。同時に股間が一瞬にして熱くなり、どくどくと激しく脈打ちはじめた。
「んん……」
甘ったるい声が、無意識に鼻から漏れる。
するといきなり胸をつかまれ、絞るように強くもまれた。
痛くはない。気持ちよくて、むしろもっと強くしてほしいくらいだ。哲雄の背中に腕をまわして抱きよせると、願いどおりもっと力をこめられ、恍惚とする心地よさが湧きあがった。
バスローブの前をはだけられ、直接素肌に触れられる。いままでより感覚がはっきりして、ますます感じてしまう。
指先で乳首を転がすように撫でられ、つぎにはそっと挟まれた。押しつぶすようにじわじわと力をこめられ、痛みを覚える寸前ですっと放される。
「こんな感じで……いいのかな?」
不安そうにきかれ、貴子はうっとり答えた。
「大丈夫……気持ちいい……」
テクニックよりなにより、哲雄に触れられていると思うだけでとろけそうだ。
乳首にキスされ、そっと口に含まれると、背すじがぞくっとして、股間から熱い蜜が流れだすのを感じた。
くわえたまま、舌先でつついたり舐めたりされる。軽く歯で噛むまねをされると、息が詰まるような快感が駆けぬけ、全身が燃えるように熱くなりはじめた。
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