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伝説のホストに淫乱調教されちゃった

2011/11/19
電子書籍『伝説のホストに淫乱調教されちゃった』(秘めゴト文庫)◆

客が本当に望んでいるセックスを見極め、最高のエクスタシーを与えてくれるという伝説の出張ホスト、ユウヤ。噂を聞いた亜里沙は、失恋の憂さ晴らしに彼を呼んでみるが――。



「あっ……い、いや……っ」
 亜里沙が恥ずかしさに身悶えて言うと、ユウヤは不思議な光を目にたたえて微笑んだ。
「本当に? 本当にいやなら、すぐにやめますよ?」
 肌の上を這っていたユウヤの手がとまり、亜里沙の体は、おあずけを命じられた犬のように、たちまち飢餓感でいっぱいになってしまう。
 感じすぎて醜態を見せるのが、恥ずかしくてたまらない。だがここでやめられるのは、もっとつらい。
「いや――だけど、やめないでっ」
 懇願の声を振り絞り、真っ赤になって顔をそむける。
 その顎をとられて、たわむれのようにキスを落とされ、耳元で囁かれた。
「まだ序の口です。本当にいいのは、これからですよ」

 伝説の出張ホストの話を聞いたのは、つい数日前のことだった。
 その日、亜里沙はつきあっていた彼氏に振られ、行きつけのパブで悪友に愚痴をこぼしていた。
「まったくもう! 自分から告白したくせに、やっぱり別れてくれとか、勝手すぎない?」
「あー、誠実さなんて男に期待してもムリムリ! 男なんて適当につまみ食いしとけばいいのよ」
「つまみ食いする時間と労力のほうがもったいないわよ」
「ふふーん、あんたもまだまだ子供ね、亜里沙」
 悪友はカクテルグラスに口をつけ、意味ありげな目つきで亜里沙を見た。
「聞いたことない? 伝説の出張ホストの噂。彼のテクなら、時間と労力をかけるだけの価値はあるわよ」
 そのホストはユウヤといい、客が本当に望んでいるセックスを見極め、抜群のテクニックで、最高のエクスタシーを与えてくれるという。
「そんなの、伝説は伝説でも、都市伝説じゃないの?」
 亜里沙は笑いとばした。
 だが翌日、素面になってから、悪友が渡してくれたメモを見ると、憂さ晴らしになればいいかと思いなおし、伝説の出張ホストを呼んでみる気になったのだった。

 ホテルのドアに控えめなノックの音が響き、相手を確認してから中へ招きいれる。
 いかにもホストらしいスーツに、きちんと撫でつけられた髪。顔立ちやスタイルは悪くないものの、ユウヤの第一印象はどこにでもいそうな青年で、亜里沙はがっかりした。
 そのうえユウヤは、まるで自分のほうが女を買いにきた客のように亜里沙をじろじろ見ると、開口一番こう言った。
「着ているものを全部脱いで、床に四つん這いになってください」

       ◆ ◆ ◆

電子書籍『伝説のホストに淫乱調教されちゃった』の冒頭でした。

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15:35 秘めゴト文庫 | コメント:(0) | トラックバック:(0)
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