2ntブログ
04-<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>06-

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- スポンサー広告

胡蝶蘭の誘惑

2013/07/19
電子書籍『胡蝶蘭の誘惑』(いるかネットブックス)◆
両親の海外赴任のため、親戚の准教授・東吾の館に預けられることになった亜子。
ホームシックでわがままを言いはじめると、東吾に「もう大人だと思ったから預かったのに」と挑発されて、SMめいた肉体関係を持つことに。
胡蝶蘭の咲きみだれる館で、東吾の祖母のドレスをまとい、夜ごとくりひろげられる淫らな行為。
そして亜子は……。


◆抜粋◆

 亜子の父親の海外赴任が決まったのは、約一か月前のこと。個人輸入の仕事をしていた母親もいっしょに行くことになったが、受験を控えた亜子だけは、一人で日本にとどまることになった。
 両親がいないあいだ、保護者として面倒を見てくれることになったのが、親戚の湯川東吾だ。東吾は三十歳すぎにして大学の准教授を務め、祖父の遺した郊外の家で独りぐらしをしていた。
 上品で教養があって、端整な容姿。親戚が集まるときぐらいしか顔を合わせたことがないので、亜子は東吾についてその程度しか知らない。
「やあ、いらっしゃい」
 ドアを開けて出迎えた東吾は、やはりそつのない紳士だった。
 中に一歩踏みこむと、かすかな芳香が鼻腔をくすぐった。見れば、いたるところに、白い花の咲いた鉢が飾られている。
「胡蝶蘭だよ、かわいいだろう」
 亜子の視線に気づいて、東吾が言った。
「私の好きな花だ。気難しくて、育てるのにちょっとコツがいるんだが」
 そう言って、意味ありげに亜子の顔を見たが、亜子はとくに気にとめなかった。


◆Hシーン抜粋◆

「あ、もう駄目……早く……」
 我慢できなくなって催促すると、逆に手を離されてしまう。
「ただ入れるだけなら、子どもでもできるだろう? オトナなら、もっと気持ちよくなれるようなことをしないと」
 言いながら東吾は、ポケットから大振りのハンカチをとりだすと、斜めに細長く折りたたんだそれで、亜子に目隠しをした。
「見えなくなると、意識が自分の体に集中するだろう? そのまま感じてごらん、さっきよりもずっと気持ちいいはずだから」
 たしかに、視界が奪われたぶん、体のほかの感覚が鋭くなって、感じやすくなったような気がする。
 指先で唇をなぞられただけで、ものすごく淫らなことをされているような感じがして、ぞくぞくした。
 心臓が急に速く打ちはじめ、体温が一気に上昇する。自分の荒い息遣いばかりが耳につき、思うように体に力が入らない。
 胸を撫でられ、乳首をもまれると、体じゅうの神経がそこに集中してしまったように、どこをどうされているか、そのようすがありありと浮かんだ。
 先端を指の腹で撫でられ、両脇からそっと挟まれ、そのまま力を入れられたり、ぐりぐりとよじるようにされたり……。


◆Hシーン抜粋◆

「祖父のコレクションだが、これもほとんど未使用のものばかりだ」
 説明しながら、東吾は、短い鎖でつながれた革製の手枷をとりだした。
「亜子、手を出して」
 あっというまに両手をとられ、後ろ手に拘束されてしまう。
「ね、ねえ……なにするの?」
「大丈夫、オトナの遊びを教えてあげるだけだから」
 テーブルの上に胸をのせ、腰を後ろへ突きだす姿勢をとらされた。ふくらんだドレスの裾をまくりあげられ、下着を膝のあたりまでずりおろされる。
 東吾が、細長い棒状の乗馬鞭をとりあげるのを見て、亜子は思わず息を呑んだ。
「なっ、なに? それであたしを叩くの?」
「さあ、どうだろう」
 東吾は、鞭を手の中でしならせながら、思わせぶりに言った。
「君がお利口にしていれば、叩いたりしない。けれど、もし君がお利口でないばあいは……どうしようかな?」
 鞭の先で、膝裏をつつっとなぞられて、亜子は震えあがった。
 だが、恐怖感とともに、えたいのしれない期待のようなものが浮かんできたのに気づいて、亜子は愕然とする。
 怖い。だけどいやじゃない。
 両手は後ろでつながれていて、抵抗はできない。手が使えなくてはすぐつかまってしまうだろうから、逃げても無駄だ。
 だが、そんな絶体絶命の状況が、亜子の胸を妖しく騒がせ、体を熱くする。


◆Hシーン抜粋◆

 激しく体をよじらせると、ディルドの先端に内壁を圧迫され、鈍い痛みに似たしびれが腰から這いあがってきた。しばらくその感覚で気をまぎらわせるが、すぐにそんなものでは足りなくなる。
 もがいているうちに、こんどは、口枷をはめられた口もとも苦痛を覚えはじめた。大きく開かされた顎がだるく、ひきのばされた口の両脇が痛い。
 舌で押しだそうとしたが、きつく締められたベルトはびくともせず、よけいに痛みがましてしまった。
 切なくなって声を上げるが、出るのは意味不明の唸り声だけで、言葉にならない。
 コチ、コチ、コチ、コチ、と、時計の針が時を刻む音が聞こえるが、見える範囲に時計がないので、どれだけ時間がたったか知ることもできない。
 しんと静まりかえった広い屋敷。
 苦しくてみじめでさびしい。
 だのに、快感を覚えている体からはしとどに蜜がこぼれ、むきだしになった下半身を静かに流れていく。
 早く、早く帰ってきてよ……!
 東吾のことを思うと、涙が出た。こんな目にあわせたのは東吾なのに、いま亜子がいちばん求めているのは東吾その人だ。東吾だけが、亜子をこの甘い苦痛から救いだせる。

関連記事
00:00 いるかネットブックス | コメント:(0)
コメント:

管理者のみに表示