私のダーク・ヒーロー
2013/07/26
◆電子書籍『私のダーク・ヒーロー』(いるかネットブックス)◆
加奈子が一目惚れしたのは、不良として有名な先輩の朗。周りの反対を押し切って告白すると、なんとOKの返事が。晴れて交際が始まったが、朗は噂どおり素行が悪いようで……。
サボりや喧嘩は日常茶飯事、でも加奈子にはやさしい。本当はいい人なの? それともやっぱり悪い人?
そんなとき加奈子は、朗のクラスメートで優等生の博司に呼び出されて……!
◆抜粋◆
「あっ、あれよ、あの人──」
「マジっ?」
「げ、関沢先輩?」
佑子と真澄が同時に否定的な声を上げた。
「二人とも、あの人知ってるの?」
「知ってるもなにも、加奈子こそ、関沢先輩の噂聞いてないの? そうとう悪いって有名だよ、三年の関沢朗」
二人の話によれば、朗は入学当初から素行が悪く、サボりや喫煙は日常茶飯事、暴力的で女たらしで、ヤクザとつきあいがあるという噂もあるらしい。
一年生で帰宅部の加奈子は知らなかったが、部活に入っている佑子と真澄は、同じ部の先輩からいろいろ話を聞いていたのだ。
「たしかに見た目はイイ男だけど、あの人だけはやめときなよ」
「そうだよ、遊ばれるだけならまだしも、クスリとか危ないことに巻きこまれたら、マズいって」
「えー、そうなのー? そんなふうには見えなかったけど……」
加奈子は納得できず、去っていく朗の後ろ姿を目で追った。
◆抜粋◆
「ああ、関沢なら早退したよ」
放課後、なかなか待ちあわせの場所に来ないので、朗の教室まで訪ねていくと、残っていたクラスメートがそう教えてくれた。
「え? 体の具合でも悪いんですか?」
「いや、昼間ちょっと、喧嘩騒ぎ起こしてさ。それでまあ、謹慎処分みたいなもん」
そのクラスメートがなんでもないように言うようすから、加奈子は、こういうことがひんぱんにあるのだと察した。
ちょっと暗い気持ちになって、一人でとぼとぼ下校する。まだ連絡先を聞いていなかったので、朗に直接確認することができない。
だが二日後、謹慎が明けて登校してくると、朗はすぐに自分から謝ってきた。
「おとといは、すっぽかして悪かった。連絡先わからなかったから」
電話番号とメールアドレスを教えてと言われ、加奈子はすぐに機嫌が直った。自分の連絡先も教えてから、思いきって事情をきいてみる。
「あの、喧嘩したって聞いたけど……なにがあったんですか?」
だが朗は、それに対してはそっけない返事をした。
「おまえには関係ないだろ」
◆Hシーン抜粋◆
加奈子があとからシャワーを浴びて、浴室から出てくると、照明が落とされて、室内はほとんど真っ暗になっていた。
「見えないほうが、恥ずかしくないだろ?」
手を取られて、ゆっくりベッドまで誘導される。
並んでベッドに腰かけると、顎を持ちあげられてそっとキスされた。
唇に触れるだけのやさしいキス。くりかえしついばまれながら、静かにバスローブの紐をほどかれ、前をはだけられる。
袖から腕を引きぬかれたところで、そろそろとベッドに押したおされた。
暗闇に目が慣れてきて、かろうじて朗の顔がわかった。だが、あたりのようすははっきり見えないので、全裸でいてもそれほど恥ずかしくはない。
肩に置かれた朗の手が、少し動いただけで、背すじがぞくっとした。朗の息遣いがすぐ近くに感じられる。自分の胸がドキドキしているのが、異様にはっきりわかる。
暗闇のせいで、視覚以外の感覚が研ぎすまされているようだ。
すっと朗の手が胸の方へ移動した。表面を軽く撫でられると、くすぐったいような気持ちよさが広がり、しぜんに体の力が抜けた。
撫でられるうちに、乳首が硬くとがってくるのがわかる。指先で転がすようにいじられると、ぞくぞくして、股間のあたりがむずむずしてくるのを感じた。
「ん……」
甘い息が鼻から漏れてしまう。
唇を重ねられ、そのまま胸をもまれた。朗の体温が心地よく、安心するようなじりじりするような、なんともいえない快感が湧きあがってきた。
軽く挟むようにして唇を吸われ、舌先で唇の合わせ目をなぞられる。口を開くと、歯列のあいだから舌がすべりこんできて、探るようにあちこちをなぞりはじめた。
うっとりして、頭がぼうっとする。
◆Hシーン抜粋◆
シャワーの飛沫が体にあたり、それがゆっくり移動していく。肩から胸、腰へと下がって、ふたたび胸もとへ。
乳房の周囲に合わせ、円を描くようにシャワーをかけられると、手で撫でられるときとは違う、むずがゆいような快感が湧きあがってきた。
すぐそばまで近付けられ、つぎには遠ざけられ、さっとはずされたり、またかけられたりする。シャワーの細い水流がちょうど乳首にあたると、そのときだけ強い快感が生まれて、加奈子は無意識にぴくぴく跳ねた。
上から洗いながすように移動していったシャワーが、こんどは下腹部のあたりでとまる。
「ん……ふぅ……」
草むらから股間にかけてシャワーをかけられると、ほどよい強さでクリトリスを刺激されて、たちまち体が熱くなってきた。
クリトリスがどくどく脈打ちはじめ、そこに血液が集中してきたような気がする。と、しだいにシャワーの刺激が強く感じられてきて、そのうち痛いぐらいになってきた。
「あ、ちょっと、きつすぎ……」
加奈子はもがいて逃げようとしたが、朗の手にがっちり押さえられていて、そこから動けない。
そのうえ、両足のあいだに朗の膝が割りこんできて、足が閉じられないようにされてしまう。
敏感な場所にまともにシャワーをかけられて、強烈な刺激に加奈子は悲鳴を上げた。だが、しつこくつづけられるうちに、しだいに痛いような感じはなくなり、代わってとろけるような快感がこみあげてきた。
もっと欲しくなって、ねだるように腰を浮かせてしまう。
「あっ、あれよ、あの人──」
「マジっ?」
「げ、関沢先輩?」
佑子と真澄が同時に否定的な声を上げた。
「二人とも、あの人知ってるの?」
「知ってるもなにも、加奈子こそ、関沢先輩の噂聞いてないの? そうとう悪いって有名だよ、三年の関沢朗」
二人の話によれば、朗は入学当初から素行が悪く、サボりや喫煙は日常茶飯事、暴力的で女たらしで、ヤクザとつきあいがあるという噂もあるらしい。
一年生で帰宅部の加奈子は知らなかったが、部活に入っている佑子と真澄は、同じ部の先輩からいろいろ話を聞いていたのだ。
「たしかに見た目はイイ男だけど、あの人だけはやめときなよ」
「そうだよ、遊ばれるだけならまだしも、クスリとか危ないことに巻きこまれたら、マズいって」
「えー、そうなのー? そんなふうには見えなかったけど……」
加奈子は納得できず、去っていく朗の後ろ姿を目で追った。
◆抜粋◆
「ああ、関沢なら早退したよ」
放課後、なかなか待ちあわせの場所に来ないので、朗の教室まで訪ねていくと、残っていたクラスメートがそう教えてくれた。
「え? 体の具合でも悪いんですか?」
「いや、昼間ちょっと、喧嘩騒ぎ起こしてさ。それでまあ、謹慎処分みたいなもん」
そのクラスメートがなんでもないように言うようすから、加奈子は、こういうことがひんぱんにあるのだと察した。
ちょっと暗い気持ちになって、一人でとぼとぼ下校する。まだ連絡先を聞いていなかったので、朗に直接確認することができない。
だが二日後、謹慎が明けて登校してくると、朗はすぐに自分から謝ってきた。
「おとといは、すっぽかして悪かった。連絡先わからなかったから」
電話番号とメールアドレスを教えてと言われ、加奈子はすぐに機嫌が直った。自分の連絡先も教えてから、思いきって事情をきいてみる。
「あの、喧嘩したって聞いたけど……なにがあったんですか?」
だが朗は、それに対してはそっけない返事をした。
「おまえには関係ないだろ」
◆Hシーン抜粋◆
加奈子があとからシャワーを浴びて、浴室から出てくると、照明が落とされて、室内はほとんど真っ暗になっていた。
「見えないほうが、恥ずかしくないだろ?」
手を取られて、ゆっくりベッドまで誘導される。
並んでベッドに腰かけると、顎を持ちあげられてそっとキスされた。
唇に触れるだけのやさしいキス。くりかえしついばまれながら、静かにバスローブの紐をほどかれ、前をはだけられる。
袖から腕を引きぬかれたところで、そろそろとベッドに押したおされた。
暗闇に目が慣れてきて、かろうじて朗の顔がわかった。だが、あたりのようすははっきり見えないので、全裸でいてもそれほど恥ずかしくはない。
肩に置かれた朗の手が、少し動いただけで、背すじがぞくっとした。朗の息遣いがすぐ近くに感じられる。自分の胸がドキドキしているのが、異様にはっきりわかる。
暗闇のせいで、視覚以外の感覚が研ぎすまされているようだ。
すっと朗の手が胸の方へ移動した。表面を軽く撫でられると、くすぐったいような気持ちよさが広がり、しぜんに体の力が抜けた。
撫でられるうちに、乳首が硬くとがってくるのがわかる。指先で転がすようにいじられると、ぞくぞくして、股間のあたりがむずむずしてくるのを感じた。
「ん……」
甘い息が鼻から漏れてしまう。
唇を重ねられ、そのまま胸をもまれた。朗の体温が心地よく、安心するようなじりじりするような、なんともいえない快感が湧きあがってきた。
軽く挟むようにして唇を吸われ、舌先で唇の合わせ目をなぞられる。口を開くと、歯列のあいだから舌がすべりこんできて、探るようにあちこちをなぞりはじめた。
うっとりして、頭がぼうっとする。
◆Hシーン抜粋◆
シャワーの飛沫が体にあたり、それがゆっくり移動していく。肩から胸、腰へと下がって、ふたたび胸もとへ。
乳房の周囲に合わせ、円を描くようにシャワーをかけられると、手で撫でられるときとは違う、むずがゆいような快感が湧きあがってきた。
すぐそばまで近付けられ、つぎには遠ざけられ、さっとはずされたり、またかけられたりする。シャワーの細い水流がちょうど乳首にあたると、そのときだけ強い快感が生まれて、加奈子は無意識にぴくぴく跳ねた。
上から洗いながすように移動していったシャワーが、こんどは下腹部のあたりでとまる。
「ん……ふぅ……」
草むらから股間にかけてシャワーをかけられると、ほどよい強さでクリトリスを刺激されて、たちまち体が熱くなってきた。
クリトリスがどくどく脈打ちはじめ、そこに血液が集中してきたような気がする。と、しだいにシャワーの刺激が強く感じられてきて、そのうち痛いぐらいになってきた。
「あ、ちょっと、きつすぎ……」
加奈子はもがいて逃げようとしたが、朗の手にがっちり押さえられていて、そこから動けない。
そのうえ、両足のあいだに朗の膝が割りこんできて、足が閉じられないようにされてしまう。
敏感な場所にまともにシャワーをかけられて、強烈な刺激に加奈子は悲鳴を上げた。だが、しつこくつづけられるうちに、しだいに痛いような感じはなくなり、代わってとろけるような快感がこみあげてきた。
もっと欲しくなって、ねだるように腰を浮かせてしまう。
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