溶けない女といわないで
2013/08/02
◆電子書籍『溶けない女といわないで』(いるかネットブックス)◆
色っぽい外見に反し不感症の杏奈は、だれとHしても気持ちよくなれない。友人の勧めで、テクニシャンと噂の武郎と寝てみるが、いいところまでいったもののやはり失敗。
その後、武郎から交際を申し込まれ、Hなしのデートをくりかえすうち、しだいに惹かれていくが……。
好きだけど、もう一度寝てがっかりさせたくない。でも彼とは結ばれたい。そんな杏奈の行きつく先は?
◆抜粋◆
「あーあ、やっぱりあたしって、マジで不感症なのかなあ……?」
「うーん、どうなんだろ」
美佐子は注意深く答えた。
「ほんとになにも感じないの? 男の人に触られて、ぴくりとも反応しない?」
「ぴくりぐらいはするんだけど、それだけなのよねー。なんか、みんなが言うように、どきどきとかぞくぞくとかしないし、あそこも濡れてこないし……いまいち感じてるって実感が……」
色っぽくて美人の部類に入る杏奈は、よくもてるが、つきあっても一人の相手と三か月以上もったためしがない。
ベッドインしてもあまり感じないため、それ以上盛りあがらず、そのうち飽きるか飽きられるかして別れてしまうのだ。
そのたびに相手から不感症とののしられ、杏奈はひそかに悩んでいた。
「自分でやっても駄目?」
「ううん、自分でやればそれなりに感じるというか、ちゃんとイくんだけど」
美佐子はほっとしたような顔をしてぱちぱちまばたきした。
「なーんだ、自分でやってイくんなら、不感症ってこともないんじゃない? それってきっと、杏奈に問題があるんじゃなくて、やっぱ相手がへたくそなんだよ」
「そ、そうかなぁ」
「そうだって。でも、いくらほんとのことでも、相手に面と向かってへたくそとか短小とか言っちゃ、駄目だと思うけどね」
「……まあ、それは悪かったと思うけど……」
杏奈がもごもご言い訳していると、美佐子はふいに顔を輝かせた。
「そうだ。あたしの知りあいに、すっごいテクニシャンって噂の男の子がいるんだけど、いちどその子と試してみない?」
◆Hシーン抜粋◆
「……どうかな? これも感じない?」
「ん……気持ちはいいけど」
杏奈の返事を聞くと、武郎はシャワーのノズルを壁にかけ、こんどは口で攻めてきた。
広げた舌で乳房全体を舐めまわし、乳首を口に含んで、赤ん坊が母乳を吸うようにちゅくちゅく吸う。
強く吸われると、甘いしびれが駆けぬけ、体の力が抜けるような気がした。
そっと歯を立てられ、衝撃に身震いする。
両手で背中や脇を撫でられながら、鳩尾から臍のあたりにかけて、降るようにキスをされる。
一瞬、下腹部がうずくような感じがして、杏奈はその感覚に必死でしがみついた。
心地よさが性感に変わりそうなきざし。
だがすぐに見失い、杏奈はじれて武郎の髪をつかんだ。
「もっと……もうちょっとで感じるかも」
臍から下にもキスをされ、ひざまずいた武郎の顔が、股間の下にくる。
上目遣いに見つめられながら、舌で割れ目をなぞられ、杏奈はびくりとした。
大きく足を開かされ、あらわになった股間を舌でなぶられるこの状況。恥ずかしさで顔がほてり、それが股間に伝わって、局部が今までにない反応を始める。
体の芯から湧きあがってくるような熱。心臓がもう一つできたかと錯覚するような脈動。
膣口に舌先を挿しこまれ、ゆっくり内壁をなぞられると、背すじがぞくぞくしてもっと刺激が欲しくなった。
無意識に腰が揺れる。
杏奈の気持ちを悟ったように、武郎の動きが大胆になり、さらに深く挿しこまれた。
やわらかい肉塊が膣口を出入りする、たまらない感じ。指や肉茎とは違う頼りないくらいの感触が、かえって五感を敏感にし、快感をきわだたせる。
ころあいをみて舌が離れ、代わりに指を挿しいれられた。
形を確かめるように内壁を探られ、軽く抜き挿しされる。甘いしびれが駆けぬけ、しぜんに声が漏れた。
指の動きが激しくなると、しびれは得体のしれない熱に変わり、下腹部にたまって渦を巻きはじめる。
間違いない、これは快感だ。
ただ心地よいというだけではない、身を焦がされるような官能の予兆。
◆Hシーン抜粋◆
キスに専念していた武郎が、ふと動きをとめて言った。
「ねえ、恥ずかしいこと頼んでもいい?」
どういうことかと目だけで尋ねると、右手をとられて自分の股間に導かれた。
「僕の見ている前で、自分でやってみせて」
かっと顔が熱くなり、つぎに全身が熱くなるのを感じた。
恥ずかしさが引き金になって、体じゅうの快感の扉が開かれたようだ。
直接触れたわけでもないのに、全身がざわざわして、いてもたってもいられなくなった。
「杏奈。駄目?」
耳もとでささやかれ、かかった息にさえ感じてしまう。
杏奈は恥ずかしさをこらえ、恐るおそる指に力を入れた。
肌に触れるより先に、あふれた蜜が指に絡みつく。
わずかに動かしただけで、くちゅっと濡れた音が響いた。耳からの刺激が股間を直撃し、新たに熱い蜜があふれだす。
湧きあがる快感にさからえず、杏奈は夢中で手を動かした。
熱を帯びてみずから口を開いている割れ目に、手のひら全体をのせ、もみほぐすようにゆっくり刺激を与える。蜜を塗りつけるようにこねまわし、膣口に触れると、そこがものほしげにひくついているのがわかった。
そっと指先を含ませてみる。充分な潤いの力を借りて、指は難なく呑みこまれた。体内に侵入してきた異物感と、指を締めつける粘膜の感触とで、一瞬感覚が混乱する。
しばらくすると、それがどちらも自分の感覚で、どちらも気持ちいいということがわかり、もっと刺激が欲しくなった。
こわごわ抜き挿しすると、膣の内壁の凹凸が感じられ、不思議な気分になった。同時に、刺激された内壁がうずき、体の奥の方に熱の塊が生まれる。
「……あ……っ」
指を挿しこんだひょうしに、ひどく感じやすい部分に触れ、杏奈は思わず声を上げた。
膣がどくどくと脈打ち、いっそう強く指を締めつけてくる。クリトリスも連動して脈動を始め、杏奈はたまらず左手を前にそえた。
「あーあ、やっぱりあたしって、マジで不感症なのかなあ……?」
「うーん、どうなんだろ」
美佐子は注意深く答えた。
「ほんとになにも感じないの? 男の人に触られて、ぴくりとも反応しない?」
「ぴくりぐらいはするんだけど、それだけなのよねー。なんか、みんなが言うように、どきどきとかぞくぞくとかしないし、あそこも濡れてこないし……いまいち感じてるって実感が……」
色っぽくて美人の部類に入る杏奈は、よくもてるが、つきあっても一人の相手と三か月以上もったためしがない。
ベッドインしてもあまり感じないため、それ以上盛りあがらず、そのうち飽きるか飽きられるかして別れてしまうのだ。
そのたびに相手から不感症とののしられ、杏奈はひそかに悩んでいた。
「自分でやっても駄目?」
「ううん、自分でやればそれなりに感じるというか、ちゃんとイくんだけど」
美佐子はほっとしたような顔をしてぱちぱちまばたきした。
「なーんだ、自分でやってイくんなら、不感症ってこともないんじゃない? それってきっと、杏奈に問題があるんじゃなくて、やっぱ相手がへたくそなんだよ」
「そ、そうかなぁ」
「そうだって。でも、いくらほんとのことでも、相手に面と向かってへたくそとか短小とか言っちゃ、駄目だと思うけどね」
「……まあ、それは悪かったと思うけど……」
杏奈がもごもご言い訳していると、美佐子はふいに顔を輝かせた。
「そうだ。あたしの知りあいに、すっごいテクニシャンって噂の男の子がいるんだけど、いちどその子と試してみない?」
◆Hシーン抜粋◆
「……どうかな? これも感じない?」
「ん……気持ちはいいけど」
杏奈の返事を聞くと、武郎はシャワーのノズルを壁にかけ、こんどは口で攻めてきた。
広げた舌で乳房全体を舐めまわし、乳首を口に含んで、赤ん坊が母乳を吸うようにちゅくちゅく吸う。
強く吸われると、甘いしびれが駆けぬけ、体の力が抜けるような気がした。
そっと歯を立てられ、衝撃に身震いする。
両手で背中や脇を撫でられながら、鳩尾から臍のあたりにかけて、降るようにキスをされる。
一瞬、下腹部がうずくような感じがして、杏奈はその感覚に必死でしがみついた。
心地よさが性感に変わりそうなきざし。
だがすぐに見失い、杏奈はじれて武郎の髪をつかんだ。
「もっと……もうちょっとで感じるかも」
臍から下にもキスをされ、ひざまずいた武郎の顔が、股間の下にくる。
上目遣いに見つめられながら、舌で割れ目をなぞられ、杏奈はびくりとした。
大きく足を開かされ、あらわになった股間を舌でなぶられるこの状況。恥ずかしさで顔がほてり、それが股間に伝わって、局部が今までにない反応を始める。
体の芯から湧きあがってくるような熱。心臓がもう一つできたかと錯覚するような脈動。
膣口に舌先を挿しこまれ、ゆっくり内壁をなぞられると、背すじがぞくぞくしてもっと刺激が欲しくなった。
無意識に腰が揺れる。
杏奈の気持ちを悟ったように、武郎の動きが大胆になり、さらに深く挿しこまれた。
やわらかい肉塊が膣口を出入りする、たまらない感じ。指や肉茎とは違う頼りないくらいの感触が、かえって五感を敏感にし、快感をきわだたせる。
ころあいをみて舌が離れ、代わりに指を挿しいれられた。
形を確かめるように内壁を探られ、軽く抜き挿しされる。甘いしびれが駆けぬけ、しぜんに声が漏れた。
指の動きが激しくなると、しびれは得体のしれない熱に変わり、下腹部にたまって渦を巻きはじめる。
間違いない、これは快感だ。
ただ心地よいというだけではない、身を焦がされるような官能の予兆。
◆Hシーン抜粋◆
キスに専念していた武郎が、ふと動きをとめて言った。
「ねえ、恥ずかしいこと頼んでもいい?」
どういうことかと目だけで尋ねると、右手をとられて自分の股間に導かれた。
「僕の見ている前で、自分でやってみせて」
かっと顔が熱くなり、つぎに全身が熱くなるのを感じた。
恥ずかしさが引き金になって、体じゅうの快感の扉が開かれたようだ。
直接触れたわけでもないのに、全身がざわざわして、いてもたってもいられなくなった。
「杏奈。駄目?」
耳もとでささやかれ、かかった息にさえ感じてしまう。
杏奈は恥ずかしさをこらえ、恐るおそる指に力を入れた。
肌に触れるより先に、あふれた蜜が指に絡みつく。
わずかに動かしただけで、くちゅっと濡れた音が響いた。耳からの刺激が股間を直撃し、新たに熱い蜜があふれだす。
湧きあがる快感にさからえず、杏奈は夢中で手を動かした。
熱を帯びてみずから口を開いている割れ目に、手のひら全体をのせ、もみほぐすようにゆっくり刺激を与える。蜜を塗りつけるようにこねまわし、膣口に触れると、そこがものほしげにひくついているのがわかった。
そっと指先を含ませてみる。充分な潤いの力を借りて、指は難なく呑みこまれた。体内に侵入してきた異物感と、指を締めつける粘膜の感触とで、一瞬感覚が混乱する。
しばらくすると、それがどちらも自分の感覚で、どちらも気持ちいいということがわかり、もっと刺激が欲しくなった。
こわごわ抜き挿しすると、膣の内壁の凹凸が感じられ、不思議な気分になった。同時に、刺激された内壁がうずき、体の奥の方に熱の塊が生まれる。
「……あ……っ」
指を挿しこんだひょうしに、ひどく感じやすい部分に触れ、杏奈は思わず声を上げた。
膣がどくどくと脈打ち、いっそう強く指を締めつけてくる。クリトリスも連動して脈動を始め、杏奈はたまらず左手を前にそえた。
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