戸惑いロマンス
2013/06/30
◆電子書籍『戸惑いロマンス』(いるかネットブックス)◆
夏休みの間、デザイン会社でバイトすることになった夕香は、やさしくてかっこいいチーフデザイナーの進に憧れる。
2人きりで残業したある晩、終電を逃した夕香は、進の自宅に誘われ、告白されてHまでしてしまう。ところが翌日から、進はデートには誘うもののHは避けている様子。
もしかして、あの夜のことはなかったことにしようと考えてるの? 期間限定のバイトだから、後腐れがないと思って手を出したの?
不安に揺れる夕香は、進が別の女性と親しげにしているところを目撃してしまい……!
◆抜粋◆
「僕は高遠進。一応、ここのチーフデザイナーってことになってます」
「おっ、大森夕香ですっ。よろしくお願いしますっ」
かちんこちんになって頭を下げると、進は「緊張しなくていいから」とほほえんで言い、夕香を奥の方へ招きいれた。
神谷デザイン。パンフレットやポスターなど、一枚ものの印刷物を制作する会社だ。
夕香は親戚の紹介で、夏休みのあいだだけ、ここで雑用のアルバイトをすることになっていた。
ビルの三階にあるオフィスは、けっこう広く、パーテーションでいくつかの区画に仕切られている。案内された区画では、三人のスタッフが、デスクにむかって黙々とパソコンを操作していた。
「やってもらう仕事は、おもにコピーや写真整理になります。とりあえず今日は──」
進の説明を聞きながら、夕香は、わくわくしてくる気持ちを抑えるのに必死だった。
──こんなにかっこいい人と、一か月以上もいっしょに働けるなんて。すごく楽しい夏休みになりそう!
◆Hシーン抜粋◆
キスをされたまま、静かにベッドに押したおされた。
やわらかい舌が唇をなぞり、あいだを割ってそっと口の中に忍びこんでくる。歯列を探られ、さらに奥へと侵入される。
舌を絡められると、ぞくぞくして、股間がきゅっと縮まるような感じがした。下腹部の奥が熱くなり、蜜がじわっとにじみだす。
熱くて、頭がぼうっとして、夕香はただされるままになった。
口もとから離れ、頬や首すじにキスを落としてくる唇。パジャマの布地ごしに上半身をまさぐってくる指先。
上になった進の重みが心地よい。
進の息遣いがしだいに荒くなり、それにつれて唇や指の動きも激しくなってきた。
布地ごしに乳房をつかまれ、ほぐすようにゆっくりもまれる。円を描くように乳首を撫でられ、乳首が立つと、こんどはそれを転がすようにこすられる。
くすぐったいような気持ちよさが生まれ、やがてもっとはっきりした快感になって、じょじょに全身へ広がりはじめた。
体全体がむずむずし、じっとしていられない気分になってくる。無意識に体をくねらせると、肩から肘へと撫でおろされ、手首をつかまれて頭の左右に縫いつけられた。
進の濡れたような目が、じっと夕香の目を見つめてくる。
心の中まで見通されているようで、恥ずかしくてたまらない。だが、目をそらすこともできず、見つめあっているうちに、鼓動がどんどん激しくなる。
すっと目蓋にキスされ、夕香はしぜんに目を閉じた。見えなくなると、よけい体が敏感になったようで、進の吐息にくすぐられただけで、背すじがぞくっとした。
◆抜粋◆
ところが、翌日になっても、進の態度に変化は見られなかった。
いつものように挨拶をし、いつものように仕事の指示を出し、いつものように指導したりフォローしたりしてくれる。
夕香を避けているようではないが、以前より親しくなったという感じもまったくない。
あまりにもいつもどおりの態度に、夕香は狐につままれたような気分になり、一瞬、あれは夢だったのではないかと考えてしまった。
だが、あれはたしかに夢ではない。キスマークはまだうっすら残っているし、あの晩外泊したのも、動かしようのない事実だ。
──まさか、なにもなかったことにしようなんて、考えてないよね?
夕香は、思わず疑いのまなざしで進を見てしまったが、週が明けると、いきなり進のほうから声をかけられた。
「夕香ちゃん、今晩あいてる?」
◆Hシーン抜粋◆
「大丈夫……進の好きなように、して」
激しいキスのあいまに言うと、胸をわしづかみにされ、ちぎれそうなほど強くもみしだかれた。
Tシャツを上にまくりあげられ、ブラジャーをずらされて、あらわになった乳房に歯を立てられた。
痛いはずの刺激が、すべて甘いしびれに感じられ、心地よさにめまいがする。
ジーパンを脱がされるころには、股間はすっかり濡れてしまっていた。クリトリスを中心に全体が熱く脈打ち、進の指で触れられると、みずから誘いこむようにひくひくうごめいた。
熱くて苦しくて、でも気持ちよくてたまらない。
進も我慢できないようで、性急にコンドームをつけると、すぐに股間の高ぶりを押しつけてきた。夕香の入口が充分に熟れきっていたせいで、それはほとんど抵抗なく入りこんでくる。
「僕は高遠進。一応、ここのチーフデザイナーってことになってます」
「おっ、大森夕香ですっ。よろしくお願いしますっ」
かちんこちんになって頭を下げると、進は「緊張しなくていいから」とほほえんで言い、夕香を奥の方へ招きいれた。
神谷デザイン。パンフレットやポスターなど、一枚ものの印刷物を制作する会社だ。
夕香は親戚の紹介で、夏休みのあいだだけ、ここで雑用のアルバイトをすることになっていた。
ビルの三階にあるオフィスは、けっこう広く、パーテーションでいくつかの区画に仕切られている。案内された区画では、三人のスタッフが、デスクにむかって黙々とパソコンを操作していた。
「やってもらう仕事は、おもにコピーや写真整理になります。とりあえず今日は──」
進の説明を聞きながら、夕香は、わくわくしてくる気持ちを抑えるのに必死だった。
──こんなにかっこいい人と、一か月以上もいっしょに働けるなんて。すごく楽しい夏休みになりそう!
◆Hシーン抜粋◆
キスをされたまま、静かにベッドに押したおされた。
やわらかい舌が唇をなぞり、あいだを割ってそっと口の中に忍びこんでくる。歯列を探られ、さらに奥へと侵入される。
舌を絡められると、ぞくぞくして、股間がきゅっと縮まるような感じがした。下腹部の奥が熱くなり、蜜がじわっとにじみだす。
熱くて、頭がぼうっとして、夕香はただされるままになった。
口もとから離れ、頬や首すじにキスを落としてくる唇。パジャマの布地ごしに上半身をまさぐってくる指先。
上になった進の重みが心地よい。
進の息遣いがしだいに荒くなり、それにつれて唇や指の動きも激しくなってきた。
布地ごしに乳房をつかまれ、ほぐすようにゆっくりもまれる。円を描くように乳首を撫でられ、乳首が立つと、こんどはそれを転がすようにこすられる。
くすぐったいような気持ちよさが生まれ、やがてもっとはっきりした快感になって、じょじょに全身へ広がりはじめた。
体全体がむずむずし、じっとしていられない気分になってくる。無意識に体をくねらせると、肩から肘へと撫でおろされ、手首をつかまれて頭の左右に縫いつけられた。
進の濡れたような目が、じっと夕香の目を見つめてくる。
心の中まで見通されているようで、恥ずかしくてたまらない。だが、目をそらすこともできず、見つめあっているうちに、鼓動がどんどん激しくなる。
すっと目蓋にキスされ、夕香はしぜんに目を閉じた。見えなくなると、よけい体が敏感になったようで、進の吐息にくすぐられただけで、背すじがぞくっとした。
◆抜粋◆
ところが、翌日になっても、進の態度に変化は見られなかった。
いつものように挨拶をし、いつものように仕事の指示を出し、いつものように指導したりフォローしたりしてくれる。
夕香を避けているようではないが、以前より親しくなったという感じもまったくない。
あまりにもいつもどおりの態度に、夕香は狐につままれたような気分になり、一瞬、あれは夢だったのではないかと考えてしまった。
だが、あれはたしかに夢ではない。キスマークはまだうっすら残っているし、あの晩外泊したのも、動かしようのない事実だ。
──まさか、なにもなかったことにしようなんて、考えてないよね?
夕香は、思わず疑いのまなざしで進を見てしまったが、週が明けると、いきなり進のほうから声をかけられた。
「夕香ちゃん、今晩あいてる?」
◆Hシーン抜粋◆
「大丈夫……進の好きなように、して」
激しいキスのあいまに言うと、胸をわしづかみにされ、ちぎれそうなほど強くもみしだかれた。
Tシャツを上にまくりあげられ、ブラジャーをずらされて、あらわになった乳房に歯を立てられた。
痛いはずの刺激が、すべて甘いしびれに感じられ、心地よさにめまいがする。
ジーパンを脱がされるころには、股間はすっかり濡れてしまっていた。クリトリスを中心に全体が熱く脈打ち、進の指で触れられると、みずから誘いこむようにひくひくうごめいた。
熱くて苦しくて、でも気持ちよくてたまらない。
進も我慢できないようで、性急にコンドームをつけると、すぐに股間の高ぶりを押しつけてきた。夕香の入口が充分に熟れきっていたせいで、それはほとんど抵抗なく入りこんでくる。
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