年下のあいつは忠犬ダイゴ
2013/07/04
◆電子書籍『年下のあいつは忠犬ダイゴ』(シュガーLOVE文庫)◆
これといってとりえのない美和に告白してきたのは、なんでもよくできてハンサムな人気者の大悟。交際をOKしたものの、やさしくされればされるほど、美和はコンプレックスを刺激されて──。
◆抜粋◆
あーあ。私には彼氏なんか、永遠にできないかも……。
自分の運命を呪って空を見上げようとした美和の視界は、だが大きな黒い影によってさえぎられた。
「東条美和さん!」
黒い影の上部から、低いが溌剌とした声が降ってきた。
「俺、1年B組の村上大悟です! 美和さん、俺とつきあってください!」
見上げるばかりの長身。手足が長く、体全体がバランスよくひきしまっている。小さめの頭部についているのは、端整で凛々しい顔。
大悟の名前は、2年生の美和も噂に聞いて知っていた。入学して早々サッカー部のレギュラー。テストの成績は学年上位。そのうえルックスよし、性格よしというわけで、男女問わず学校じゅうの人気を集めている。
そんな人が、どうして私なんかに……?
「お願いします、美和さん!」
茫然自失している美和の前で、大悟が深々と頭を下げた。
◆Hシーン抜粋◆
キスと同時進行で、髪や頬や首筋を撫でられた。包みこむような大きな手の感触が心地いい。かたくなっていた心がほぐれ、体といっしょにやわらかく溶けていく。
額にキスされ、まぶたにキスされた。ブラウスのボタンが1つひとつはずされ、あらわになった首筋や胸もとを唇でなぞられた。
ブラジャーの布地越しに乳首を撫でられると、驚くほど感じてしまい、指の下で乳首がかたくしこるのがわかった。
軽くこすられるだけで、電流のようなしびれが走り、無意識に体が震えてしまう。
背中のホックをはずされ、素肌に直接触れられると、背すじがぞくっとして、一瞬、地面がなくなったような不安定感に襲われた。
慌てて大悟にしがみつく。
なだめるようにキスされると、守られているという安心感で満たされた。
乳首を指の腹でこねられ、2本の指でつままれて、押しつぶすようにもまれる。痛みと紙一重の快感がそこから生まれ、全身へと広がっていく。
心臓がどきどきしはじめた。じっとしていられないような、快い焦燥感に包まれる。視界にかすみがかかったようで、現実なのか夢なのかわからなくなってくる。
「あっ、うんん!」
いきなり乳首をかまれ、美和は声を上げて体をのけぞらせた。
体の中を一瞬のうちに嵐が駆けめぐったような快感。
下腹部に火がともり、中心がじわっと濡れるのを感じた。
やさしい愛撫では物足りなくなる。
美和は大悟を抱きしめる腕に力をこめ、夢中で腰を押しつけた。
◆抜粋◆
「美和、ほらソフトクリーム」
差しだされたソフトクリームを一瞥すると、美和はふいと視線をそらした。
「私、チョコはあんまり好きじゃないの」
大悟がたちまちしょんぼりするのが、視界の隅に入る。
「……そっか、じゃあこれは俺が食べるよ。美和は何が食べたい?」
「抹茶味」
もう一度列に並ぶ大悟を見て、美和は胸がちくちくするのを感じる。
大悟とつきあいだしてそろそろ1か月。互いに名前を呼び捨てする仲になったものの、美和はまだ完全には気を許せないでいた。
とにかく大悟はやさしすぎるのだ。どんなことでも美和の言うなり。無理難題をふっかけても、不平ひとつ漏らさず諾々と従う。美和が嫌ということは絶対にしない――Hのときでも。
それがかえって美和を落ちつかなくさせた。どうしてこんなできた男の子が、自分なんかの機嫌をとっているのか。何か事情があって、やっぱりからかわれているのでは、と不安になる。
◆Hシーン抜粋◆
足を広げられ、股間に口を寄せられたが、こんどは自分から進んで腰を押しつけた。
ヘアを揺らす大悟の熱い吐息。燃えるような舌がひだを覆い、もどかしいほどゆっくりと舐めあげる。
体じゅうが一気にほてり、美和は恍惚となった。
舌は自在に形を変え、精緻なひだの隅々まで探り、巧みに刺激を与えてくる。
先端の突起に触れられると、跳びあがりそうな快感に打たれた。入口の周囲をくりかえしなぞられると、内側が熱くなってぐらぐら煮立つような気がした。
とがらせた舌先を、そっと内側に差しいれられる。
一瞬頭が真っ白になった。少したってから、自分がイってしまったのだとわかる。全身が小刻みに震え、重だるい余韻に包まれる。
舌を出し入れされると、入口がじれたようにひくひくした。
舌で慣らされたところに、指が1本潜りこんでくる。
内側を探るようにかきまわされ、美和は気持ちよさのあまり嗚咽のような声を漏らした。内壁を軽く押されると、何ともいえないうずきが走って、無意識に体が跳ねてしまう。
指が2本にふやされ、同時に舌で突起をもてあそばれると、美和は続けざまに達してしまった。
こらえきれず両手で大悟の髪をつかみ、両足で強く大悟の体を挟みつける。
その手をとられて頭上でひとまとめにされ、体をひっくりかえされてうつぶせにされた。
背中にのしかかってくる大悟の重み。圧迫感が心地よくて、美和は吐息とともに体の力を抜く。
うなじをかまれ、背骨に沿って上から下へと舐められた。両手首を片手でつかまれたまま、もう一方の手で後ろから胸をわしづかみにされた。
少しの拘束感が、もどかしい快感を呼びおこす。
あーあ。私には彼氏なんか、永遠にできないかも……。
自分の運命を呪って空を見上げようとした美和の視界は、だが大きな黒い影によってさえぎられた。
「東条美和さん!」
黒い影の上部から、低いが溌剌とした声が降ってきた。
「俺、1年B組の村上大悟です! 美和さん、俺とつきあってください!」
見上げるばかりの長身。手足が長く、体全体がバランスよくひきしまっている。小さめの頭部についているのは、端整で凛々しい顔。
大悟の名前は、2年生の美和も噂に聞いて知っていた。入学して早々サッカー部のレギュラー。テストの成績は学年上位。そのうえルックスよし、性格よしというわけで、男女問わず学校じゅうの人気を集めている。
そんな人が、どうして私なんかに……?
「お願いします、美和さん!」
茫然自失している美和の前で、大悟が深々と頭を下げた。
◆Hシーン抜粋◆
キスと同時進行で、髪や頬や首筋を撫でられた。包みこむような大きな手の感触が心地いい。かたくなっていた心がほぐれ、体といっしょにやわらかく溶けていく。
額にキスされ、まぶたにキスされた。ブラウスのボタンが1つひとつはずされ、あらわになった首筋や胸もとを唇でなぞられた。
ブラジャーの布地越しに乳首を撫でられると、驚くほど感じてしまい、指の下で乳首がかたくしこるのがわかった。
軽くこすられるだけで、電流のようなしびれが走り、無意識に体が震えてしまう。
背中のホックをはずされ、素肌に直接触れられると、背すじがぞくっとして、一瞬、地面がなくなったような不安定感に襲われた。
慌てて大悟にしがみつく。
なだめるようにキスされると、守られているという安心感で満たされた。
乳首を指の腹でこねられ、2本の指でつままれて、押しつぶすようにもまれる。痛みと紙一重の快感がそこから生まれ、全身へと広がっていく。
心臓がどきどきしはじめた。じっとしていられないような、快い焦燥感に包まれる。視界にかすみがかかったようで、現実なのか夢なのかわからなくなってくる。
「あっ、うんん!」
いきなり乳首をかまれ、美和は声を上げて体をのけぞらせた。
体の中を一瞬のうちに嵐が駆けめぐったような快感。
下腹部に火がともり、中心がじわっと濡れるのを感じた。
やさしい愛撫では物足りなくなる。
美和は大悟を抱きしめる腕に力をこめ、夢中で腰を押しつけた。
◆抜粋◆
「美和、ほらソフトクリーム」
差しだされたソフトクリームを一瞥すると、美和はふいと視線をそらした。
「私、チョコはあんまり好きじゃないの」
大悟がたちまちしょんぼりするのが、視界の隅に入る。
「……そっか、じゃあこれは俺が食べるよ。美和は何が食べたい?」
「抹茶味」
もう一度列に並ぶ大悟を見て、美和は胸がちくちくするのを感じる。
大悟とつきあいだしてそろそろ1か月。互いに名前を呼び捨てする仲になったものの、美和はまだ完全には気を許せないでいた。
とにかく大悟はやさしすぎるのだ。どんなことでも美和の言うなり。無理難題をふっかけても、不平ひとつ漏らさず諾々と従う。美和が嫌ということは絶対にしない――Hのときでも。
それがかえって美和を落ちつかなくさせた。どうしてこんなできた男の子が、自分なんかの機嫌をとっているのか。何か事情があって、やっぱりからかわれているのでは、と不安になる。
◆Hシーン抜粋◆
足を広げられ、股間に口を寄せられたが、こんどは自分から進んで腰を押しつけた。
ヘアを揺らす大悟の熱い吐息。燃えるような舌がひだを覆い、もどかしいほどゆっくりと舐めあげる。
体じゅうが一気にほてり、美和は恍惚となった。
舌は自在に形を変え、精緻なひだの隅々まで探り、巧みに刺激を与えてくる。
先端の突起に触れられると、跳びあがりそうな快感に打たれた。入口の周囲をくりかえしなぞられると、内側が熱くなってぐらぐら煮立つような気がした。
とがらせた舌先を、そっと内側に差しいれられる。
一瞬頭が真っ白になった。少したってから、自分がイってしまったのだとわかる。全身が小刻みに震え、重だるい余韻に包まれる。
舌を出し入れされると、入口がじれたようにひくひくした。
舌で慣らされたところに、指が1本潜りこんでくる。
内側を探るようにかきまわされ、美和は気持ちよさのあまり嗚咽のような声を漏らした。内壁を軽く押されると、何ともいえないうずきが走って、無意識に体が跳ねてしまう。
指が2本にふやされ、同時に舌で突起をもてあそばれると、美和は続けざまに達してしまった。
こらえきれず両手で大悟の髪をつかみ、両足で強く大悟の体を挟みつける。
その手をとられて頭上でひとまとめにされ、体をひっくりかえされてうつぶせにされた。
背中にのしかかってくる大悟の重み。圧迫感が心地よくて、美和は吐息とともに体の力を抜く。
うなじをかまれ、背骨に沿って上から下へと舐められた。両手首を片手でつかまれたまま、もう一方の手で後ろから胸をわしづかみにされた。
少しの拘束感が、もどかしい快感を呼びおこす。
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