バレンタインの幽霊
2013/08/17
◆電子書籍『バレンタインの幽霊』(いるかネットブックス)◆
美江子と雄一は、どちらも短気で、別れてはくっつくをくりかえしているバカップル。ある日2人は、学校の七不思議の2つ、「図書室の少女」と「校門の少年」を目撃する。
そのいわれを調べるうち、明らかになっていく悲恋の物語。2人の地縛霊はもともと同じ学校の生徒で、恋人同士だったという。
彼らの悲運を知って、美江子と雄一は……。
◆Hシーン抜粋◆
雄一がびくりとして動きをとめたすきに、美江子は口をすぼめ、歯を立てないように注意しながら、唇で挟んで強くしごいた。
「ンッ……ンンッ……」
雄一が、苦痛をこらえるように呻く。
先端との境目まで搾りだすと、もう一度根もとまでくわえ、またしごきあげた。
「美江子、タンマ! もうダメ!」
切羽詰まった雄一の声が制止してきたかと思うと、腕のあいだから彼の体がすりぬけていき、続いて、向きあうかたちでベッドに仰向けに押さえつけられた。
「入れるぞ」
怒ったような声と同時に、中心に熱い塊が押しあてられ、少し乱暴に押しこまれる。
だが、熟れて熱をもった美江子のそこには、急激な圧迫感さえもが快感で、美江子は濡れた吐息とともにそれを受けいれた。
ぴったりと密着した内側から、雄一の熱と脈動が伝わってくる。
ひきのばされた自分の入口が、息をするたび、強く雄一を締めつけるのを感じる。
「あっ、いい……美江子」
「あたしも。すごく気持ちいい」
二人は見つめあってキスを交わし、それから雄一がゆっくり腰を動かしはじめた。
やがてその動きがしだいに速くなり、激しく突きあげられ、かきまわされて、美江子は息もできなくなる。
夢中でしがみつくと、雄一の荒い息遣いが耳を打つ。
くりかえしこすられて、静電気がたまるようにしびれがたまり、やがて中の肉茎を巻きこんでスパークした。
どっと雄一の体が倒れこんできて、重みがかかる。
「ハア……ハア……よかった……」
喘ぎながら寝返りをうった雄一は、ふとサイドテーブルに目をとめた。
◆抜粋◆
「──で、また別れたってわけ?」
友人の歩美が、呆れ顔で言った。
「あんたたち、これで何回目? 一、二、三……えーと……」
「たぶん十六回目だね」
同じく友人の啓子が、冷静に口を挟む。
「十六回目ェ? それじゃ、つきあいはじめてから、一か月に一度は別れてるって計算じゃない! あっきれたァ!」
「呆れるというより、むしろ尊敬するわ」
「もう、回数なんてどうだっていいじゃない」
張本人の美江子が口をとがらせる。
「そりゃあ確かに、今まであいつとはくっついたり離れたりをくりかえしてきたけどさ、でもこんどこそホントのホントに最後。絶対に、きっぱりすっぱり別れて、新しい恋を探すって決めたんだから」
昼休みの教室。手近の机を向かいあわせにくっつけて、美江子は友人たちと三人で弁当を広げていた。
「新しい恋ねえ……」
歩美が疑わしげな声を上げる。
「そのセリフも十回以上聞いたような気がするんだけど。どうせまた、一週間もすればべたべたしてるんでしょうが」
「賭けてもいいわ。あんたたち、絶対三日以内に復縁するから」
と啓子。
「絶対絶対しないもん! あんな男、もう知らないもん!」
「すると思うけど」
「絶対するね」
「しないってばァ!」
この、別れる別れない問題で、加納美江子と倉沢雄一は、すっかり校内の名物カップルになっていた。
◆Hシーン抜粋◆
先走りの露で、ぬるりと指がすべり、雄一がぴくりと体をひきつらせる。
乳首を吸われ、軽く歯を立てられた。強いしびれが駆けぬけ、股間が一気に熱くなる。
誘うように足を広げると、雄一の腰がそのあいだに入りこんできた。
濡れた肉茎を内ももにこすりつけられる。
なめらかな肌触り。露が蒸発するときの冷たい感触。
胸もとにかかる雄一の息は熱い。
交互に胸を吸われるうちに、美江子の息もあがり、たちまち体がほてってきた。
雄一が体を下にずらし、美江子の指のあいだから熱い塊が逃げる。
鳩尾《みぞおち》にキスを落とされ、臍《へそ》の窪みを舌先でいじられた。指で下腹部の草むらをすくようにされ、ぞくぞくする快感が湧きあがる。
両足の膝裏を手で支えられ、膝と胸がつくまで持ちあげられた。
上を向いた陰部が、雄一の前に、すみずみまでさらされる。
恥ずかしいと思った瞬間、新たに湧きだした蜜が、こぽりとあふれでるのを感じた。熱い蜜が、臀部の割れ目にそって背中の方へと伝っていく。
美江子の両足を自分の肩にかけて支えると、雄一は、両手を美江子の股間に伸ばしてきた。
左手でクリトリスの周囲を愛撫しながら、右手の指で入口の縁を撫でる。
二点から与えられる快感に、美江子は声を上げて身をよじった。感じすぎて、じっとしていられない。
指がじわじわと中に潜りこんでくる。試すように軽く抜き挿しされ、内壁をぐるりとなぞられる。
入口のほうが敏感で、奥へいくほど感覚が遠くなる。と思っていたら、ふいに奥から強い快感が噴きあげてきて、美江子は衝撃に手足をつっぱらせた。
「アッ、ア……! そこダメ……っ!」
美江子が逃げようとすると、雄一はかえってそこを集中的に攻めはじめた。
頭の芯が重だるくなって、体に力が入らなくなる。股間の感覚だけが鮮明で、中に入った指の動きが目で見えるようだ。
くりかえし刺激されるうちに、快感の中心がぼやけ、全体が腫れてどくどくと脈打ちはじめた。
指だけでは物足りない。
「あ、雄一……来て……ッ」
雄一がびくりとして動きをとめたすきに、美江子は口をすぼめ、歯を立てないように注意しながら、唇で挟んで強くしごいた。
「ンッ……ンンッ……」
雄一が、苦痛をこらえるように呻く。
先端との境目まで搾りだすと、もう一度根もとまでくわえ、またしごきあげた。
「美江子、タンマ! もうダメ!」
切羽詰まった雄一の声が制止してきたかと思うと、腕のあいだから彼の体がすりぬけていき、続いて、向きあうかたちでベッドに仰向けに押さえつけられた。
「入れるぞ」
怒ったような声と同時に、中心に熱い塊が押しあてられ、少し乱暴に押しこまれる。
だが、熟れて熱をもった美江子のそこには、急激な圧迫感さえもが快感で、美江子は濡れた吐息とともにそれを受けいれた。
ぴったりと密着した内側から、雄一の熱と脈動が伝わってくる。
ひきのばされた自分の入口が、息をするたび、強く雄一を締めつけるのを感じる。
「あっ、いい……美江子」
「あたしも。すごく気持ちいい」
二人は見つめあってキスを交わし、それから雄一がゆっくり腰を動かしはじめた。
やがてその動きがしだいに速くなり、激しく突きあげられ、かきまわされて、美江子は息もできなくなる。
夢中でしがみつくと、雄一の荒い息遣いが耳を打つ。
くりかえしこすられて、静電気がたまるようにしびれがたまり、やがて中の肉茎を巻きこんでスパークした。
どっと雄一の体が倒れこんできて、重みがかかる。
「ハア……ハア……よかった……」
喘ぎながら寝返りをうった雄一は、ふとサイドテーブルに目をとめた。
◆抜粋◆
「──で、また別れたってわけ?」
友人の歩美が、呆れ顔で言った。
「あんたたち、これで何回目? 一、二、三……えーと……」
「たぶん十六回目だね」
同じく友人の啓子が、冷静に口を挟む。
「十六回目ェ? それじゃ、つきあいはじめてから、一か月に一度は別れてるって計算じゃない! あっきれたァ!」
「呆れるというより、むしろ尊敬するわ」
「もう、回数なんてどうだっていいじゃない」
張本人の美江子が口をとがらせる。
「そりゃあ確かに、今まであいつとはくっついたり離れたりをくりかえしてきたけどさ、でもこんどこそホントのホントに最後。絶対に、きっぱりすっぱり別れて、新しい恋を探すって決めたんだから」
昼休みの教室。手近の机を向かいあわせにくっつけて、美江子は友人たちと三人で弁当を広げていた。
「新しい恋ねえ……」
歩美が疑わしげな声を上げる。
「そのセリフも十回以上聞いたような気がするんだけど。どうせまた、一週間もすればべたべたしてるんでしょうが」
「賭けてもいいわ。あんたたち、絶対三日以内に復縁するから」
と啓子。
「絶対絶対しないもん! あんな男、もう知らないもん!」
「すると思うけど」
「絶対するね」
「しないってばァ!」
この、別れる別れない問題で、加納美江子と倉沢雄一は、すっかり校内の名物カップルになっていた。
◆Hシーン抜粋◆
先走りの露で、ぬるりと指がすべり、雄一がぴくりと体をひきつらせる。
乳首を吸われ、軽く歯を立てられた。強いしびれが駆けぬけ、股間が一気に熱くなる。
誘うように足を広げると、雄一の腰がそのあいだに入りこんできた。
濡れた肉茎を内ももにこすりつけられる。
なめらかな肌触り。露が蒸発するときの冷たい感触。
胸もとにかかる雄一の息は熱い。
交互に胸を吸われるうちに、美江子の息もあがり、たちまち体がほてってきた。
雄一が体を下にずらし、美江子の指のあいだから熱い塊が逃げる。
鳩尾《みぞおち》にキスを落とされ、臍《へそ》の窪みを舌先でいじられた。指で下腹部の草むらをすくようにされ、ぞくぞくする快感が湧きあがる。
両足の膝裏を手で支えられ、膝と胸がつくまで持ちあげられた。
上を向いた陰部が、雄一の前に、すみずみまでさらされる。
恥ずかしいと思った瞬間、新たに湧きだした蜜が、こぽりとあふれでるのを感じた。熱い蜜が、臀部の割れ目にそって背中の方へと伝っていく。
美江子の両足を自分の肩にかけて支えると、雄一は、両手を美江子の股間に伸ばしてきた。
左手でクリトリスの周囲を愛撫しながら、右手の指で入口の縁を撫でる。
二点から与えられる快感に、美江子は声を上げて身をよじった。感じすぎて、じっとしていられない。
指がじわじわと中に潜りこんでくる。試すように軽く抜き挿しされ、内壁をぐるりとなぞられる。
入口のほうが敏感で、奥へいくほど感覚が遠くなる。と思っていたら、ふいに奥から強い快感が噴きあげてきて、美江子は衝撃に手足をつっぱらせた。
「アッ、ア……! そこダメ……っ!」
美江子が逃げようとすると、雄一はかえってそこを集中的に攻めはじめた。
頭の芯が重だるくなって、体に力が入らなくなる。股間の感覚だけが鮮明で、中に入った指の動きが目で見えるようだ。
くりかえし刺激されるうちに、快感の中心がぼやけ、全体が腫れてどくどくと脈打ちはじめた。
指だけでは物足りない。
「あ、雄一……来て……ッ」
- 関連記事
-
- バレンタインの幽霊 (2013/08/17)
- 家庭内せっくす・ふれんど (2013/08/09)
- 溶けない女といわないで (2013/08/02)
コメント: