黄金の指でカイカン体験
2012/06/19
◆電子書籍『黄金の指でカイカン体験』(秘めゴト文庫)◆
忘れ物を届けるため、兄の勤務するAV制作会社を訪れたまひろは、潮吹きの現場を初めて目撃してドキドキ。後日、そのときの男優・ワタルと街で再会、潮吹き体験に誘われて――?
【冒頭】
「あっ……あ、あ、あ……ま、待って、あの……なんか、漏れそう……駄目、ちょっと待って……っ!」
「大丈夫、おしっこじゃないんだ。お漏らしするわけじゃないから、安心して力を抜いて」
長い指が中で激しく往復し、尿意に似た衝動をさらに追いたてる。
耐えられなくなったまひろは、両手でワタルを押しのけて逃げようとする。
「駄目だよ、ほら……体験してみたかったんでしょ? 恥ずかしくなんかないから、僕に任せて」
「や……やだ……あっ……だって……やっぱり、恥ずかしい、よ……っ」
強烈な感覚に突きあげられ、答える言葉も途切れ途切れ。
膀胱に尿がたまり、いまにも出してしまいそうなあの感じ。これが尿ではなくて、漏らしてしまうのとは違うなんて、頭で理解したつもりでも体は信じられない。
「いやっ……やめて……っ……あっ」
排尿の衝動の奥に、感じすぎて麻痺したような快感の名残がある。意識するとそれは急に膨れあがり、気持ちよさに思わず力が抜けた。
そのすきにふたたびしっかり押さえこまれ、まるで電動マシンのような動きで、中から一気に責めたてられる。
「あーっ! 駄目っ! いや、いや、やめてーっ!」
自分が何を言っているのかもわからなくなって、まひろは声を上げながらワタルにしがみついた――。
* * *
「兄貴、お弁当忘れたよーっ!」
事務所のドアを勢いよく開けると、受付兼総務の女性にシーッと注意され、まひろは慌てて口をつぐんだ。
一応撮影所という名目の奥の部屋は、ドアが開けっぱなしで、中から悩ましい女性の喘ぎ声が聞こえてくる。
「シツレイシマース」
まひろは声に出さず口パクでそう言うと、抜き足差し足、奥の部屋に近づいて覗きこんだ。
折しも撮影の真最中。椅子の上で大股開きになった全裸の女優の背後から、男優が女優のアソコに指を入れて激しくこすりたてている。
「アーッ! アッ、アッ、アーッ!」
体をよじらせ、演技過剰ぎみによがり声を上げる女優。
じつはここは、《濡れ濡れ企画》というAV制作会社のオフィス。社長のほか従業員二名という零細企業だ。
まひろの兄、一志は、ここでシナリオライターとカメラマンを兼任している。多くを一人でこなさなければならない多忙な体のせいか、仕事以外には呆れるほど無頓着で、忘れ物の常習犯。一志の職場に近づきたがらない母に押しつけられ、大学生のまひろが兄の世話係をしているというわけだ。
「あっ……あ、あ、あ……ま、待って、あの……なんか、漏れそう……駄目、ちょっと待って……っ!」
「大丈夫、おしっこじゃないんだ。お漏らしするわけじゃないから、安心して力を抜いて」
長い指が中で激しく往復し、尿意に似た衝動をさらに追いたてる。
耐えられなくなったまひろは、両手でワタルを押しのけて逃げようとする。
「駄目だよ、ほら……体験してみたかったんでしょ? 恥ずかしくなんかないから、僕に任せて」
「や……やだ……あっ……だって……やっぱり、恥ずかしい、よ……っ」
強烈な感覚に突きあげられ、答える言葉も途切れ途切れ。
膀胱に尿がたまり、いまにも出してしまいそうなあの感じ。これが尿ではなくて、漏らしてしまうのとは違うなんて、頭で理解したつもりでも体は信じられない。
「いやっ……やめて……っ……あっ」
排尿の衝動の奥に、感じすぎて麻痺したような快感の名残がある。意識するとそれは急に膨れあがり、気持ちよさに思わず力が抜けた。
そのすきにふたたびしっかり押さえこまれ、まるで電動マシンのような動きで、中から一気に責めたてられる。
「あーっ! 駄目っ! いや、いや、やめてーっ!」
自分が何を言っているのかもわからなくなって、まひろは声を上げながらワタルにしがみついた――。
* * *
「兄貴、お弁当忘れたよーっ!」
事務所のドアを勢いよく開けると、受付兼総務の女性にシーッと注意され、まひろは慌てて口をつぐんだ。
一応撮影所という名目の奥の部屋は、ドアが開けっぱなしで、中から悩ましい女性の喘ぎ声が聞こえてくる。
「シツレイシマース」
まひろは声に出さず口パクでそう言うと、抜き足差し足、奥の部屋に近づいて覗きこんだ。
折しも撮影の真最中。椅子の上で大股開きになった全裸の女優の背後から、男優が女優のアソコに指を入れて激しくこすりたてている。
「アーッ! アッ、アッ、アーッ!」
体をよじらせ、演技過剰ぎみによがり声を上げる女優。
じつはここは、《濡れ濡れ企画》というAV制作会社のオフィス。社長のほか従業員二名という零細企業だ。
まひろの兄、一志は、ここでシナリオライターとカメラマンを兼任している。多くを一人でこなさなければならない多忙な体のせいか、仕事以外には呆れるほど無頓着で、忘れ物の常習犯。一志の職場に近づきたがらない母に押しつけられ、大学生のまひろが兄の世話係をしているというわけだ。
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